複雑な地形の一次検討をより確かに。 “戸建てか、共同住宅か”の最適なアセットを見極めるデベNAVI活用術

株式会社マーキュリー様つくるAI導入事例

借地権などの複雑な権利調整案件の取り扱いを強みとし、戸建て分譲から共同住宅・商業ビル開発まで手がける株式会社マーキュリー様。同社では土地ごとに最適なアセットを見極めるため、「デベNAVI」と「デベNAVI戸建」を使い分けながら社内での一次検討を進めています。今回は、一次検討における課題や導入による現場の変化、今後の期待について伺いました。

導入サービス名

つくるAI デベNAVI/ デベNAVI戸建

抱えていた課題

  • 複雑な地形や狭小地で、見込める最大延べ床面積を初期判断しづらかった
  • 最大延べ床面積を想定した区割りや建築可否の見立てが経験値に依存し、バラつきが出やすかった

活用した機能

  • 公図の地番選択によるスムーズな敷地設定
  • 区割り作成と柔軟な調整
  • ボリュームチェック結果による斜線制限と日影規制の可視化

実際の効果

  • 資料がなくとも住所入力だけで、見込める最大延べ床面積を立体的に確認しやすくなった
  • 個々の経験値に関わらず、法令制限や概算ボリュームが立体的に表現されることで事業検討のスピードが上がった

1.企業紹介

エリアと立地のポテンシャルを見極め、最適なアセットを組み立てる総合不動産

株式会社マーキュリーは、借地権の取り扱いを強みとしながら、戸建て分譲、共同住宅、商業ビルまで開発を手がける不動産会社です。同社の特徴は、決まったフォーマットに土地を当てはめるのではなく、エリアや周辺環境、価格帯に応じて個別に企画を組み立てていく点にあります。東京23区を中心に展開しており、案件を幅広く検討しながら最適なアセットを見極める柔軟な判断力こそが、同社の強みです。

2.課題

複雑な地形で、3階建てが乗るかどうかの初期判断に苦慮。見立ての精度が属人化していた

戸建ての一次検討における大きな課題は、区割りや建築可否の見立てが個人の経験値に依存しやすいことでした。特に複雑な形状の土地や斜線制限が厳しい狭小地では、最大延べ床面積を担保できるような区割りを初期段階で判断することは容易ではありません。若手ではなおさらです。従来はフリーハンドで何度も描き直したり、早い段階で設計会社へ相談したりしていたため、社内外の調整負荷が課題となっていました。

 

「やり慣れていない担当や新人だと、その土地のゴールをなかなか描きにくいですよね」
  • 初期判断の難しさ:複雑な地形や狭小地で、最大延べ床面積を判断しづらかった
  • 経験値依存の見立て:区割りや建築可否の判断が、担当者の経験によって左右されやすかった

3.導入したきっかけ

共同住宅の開発で “概算把握” の実感が、戸建て特化版の追加導入を後押し

もともと同社では、共同住宅などの検討においてデベNAVIを活用していました。土地の初期検討において、スピーディーに概算ボリュームを把握できることに強い価値を感じていました。
そうした実感があったからこそ、戸建て特化版である「デベNAVI戸建」の提案を受けた際にも、一次検討のツールとしての期待へとつながりました。

 

「デベNAVIで価値を感じていたからこそ、戸建ての一次検討にも期待がありましたね」

  • 既存プロダクトでの実感:デベNAVIを通じて、初期段階で概算を見立てられる価値を感じていた
  • 戸建て検討への期待:戸建も見立てにくい土地の初期判断において課題があった
株式会社マーキュリー様 デベNAVI戸建導入事例

4.導入した効果

変形地や狭小地を立体的に検証。自社の“見立て力”を高め、設計会社との良好な関係を築く

導入後に最も大きかった変化は、複雑な地形や狭小地でも、必要な延べ床面積が取れるかを自社内で確認しやすくなったことです。実務において同社が求めているのは、手軽にボリュームの当たりをつけること。そのため地番選択で敷地設定できる機能を活用しています。

 

「具体的に斜線がどこにどう干渉してくるかを見れることがとても重要」

 

社内で前捌きができるようになったことで、設計会社へも確度の高い案件を厳選して相談できるようになり、関係性にも非常に良い影響を与えています。
また、区割りが必要な土地や変形地などでも、これまではフリーハンドで何度も描き直していた煩わしい調整が、デベNAVI戸建で柔軟に調整しながらスムーズに検討を進められるようになりました。

  • 見立て力の向上:3階建ての可否や斜線のかかり方を立体的に確認しやすくなった
  • 前捌きの工数軽減:変形地でもフリーハンドの手間なく、区割りを調整しながら検討が可能になった
  • 外部連携の改善:社内で前捌き力の底上げになり、設計会社へも厳選して依頼できるようになった

5.活用方法

約200坪の土地で「戸建て分譲か、共同住宅か」の可能性を横断的に見比べる

土地ごとに最適なアセットを判断する同社らしい使い方を伺いました。ひとつの土地に対して「デベNAVI戸建」と「デベNAVI」の双方を使い、戸建て分譲地にするべきか、共同住宅用地として検討するべきかを見比べる場面があります。

 

「大きな敷地だと、戸建てで区割りしたほうがいいのか、共同住宅で検討したほうがいいのか、両建てで見ることがあります」

実際に、駅から少し離れた約200坪規模の土地で、共同住宅と戸建ての双方の可能性をシミュレーションしたケースもあり、どちらのアセットも自社で開発できる同社にとって、この横断的な使い分けの環境は大きな価値になっています。

6.今後のデベNAVIシリーズへの期待

より自然に、より実務に即した事業性を判断できる存在へ

今後は、自動区割りのさらなる精度向上や、各地の条例、共同住宅における窓先空地や避難経路なども踏まえた、より実務に直結する検討機能への期待が寄せられています。土地の見立てをより自然に、より現実的に進められるようになれば、一次検討の質はさらに高まります。

 

「AIへ実際のプラン情報を学習させて、自然言語で指示できるところまでいってほしい」

複数のアセットを比較しながら最適解を探る同社は、実務に寄り添ったデベNAVIシリーズのさらなる成長に、温かいエールとともに期待してくださっています。

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